クラウドファンディングをテストマーケティングに活用した事例/成功例まとめ

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東日本大震災後には被災地に寄付を行うプロジェクトによりクラウドファンディングに注目が集まりました。しかし、最近のトレンドとして、企業がクラウドファンディングをテストマーケティングとして活用するケースが増えています。
また従来は、ベンチャーや中小企業が資金調達の場として活用していたのですが、以前お伝えしたSONYの「wena wrist」 のように、大手メーカーが新製品のマーケティングに活用する例も増加しています。
今回は、企業がクラウドファンディングをテストマーケティングとして活用して、プロジェクトを成功に導いた事例を見ていきましょう。

国内史上最高額を集めたソニーのクラウドファンディング「First Flight」の「wena wrist」について調べてみた

1.イルカのティーバッグ

  • 熊本県天草市でお茶屋を営む「松下園」が開発したイルカ形のティーバッグ。茶葉に「ブルーマロウ」という青い色の出る茶葉を使用しており、お湯を注ぐとティーポットの中をイルカが泳いでいるように見えます。さらに、抽出したお茶にレモン汁を加えるとピンク色に変化するそうです。他にも数種類の茶葉があります。
  • 約2カ月間で目標金額の5倍を超える250万円を集めました。
  • リターンとして商品を提供しました。
  • 商品化が決定していない検討段階でクラウドファンディングを利用しました。
  • 若い女性を中心にSNSで拡散され、全国的な支援に繋がりました。
  • すでに商品化されており、東急ハンズが展開する「HANDS EXPO」や、通販サイトからも購入が可能です。

2.スマート電子工作キット「MESH」

  • ソニーの新規事業創出プログラムから生まれた新規事業です。
  • 明るさや人の動きの感知など、様々な機能を持つ小さなブロック形状の「MESHタグ」を組み合わせたり、「MESHアプリ」で繋ぐことで、プログラミングの知識がないユーザーでも簡単にIoTを活用した仕組みを作れるというスマートDIYキットです。
  • 例えば、帰宅時に明るさに反応して音楽を鳴らすことや、家電を遠隔で操作することなどができます。
  • リターンとして、出資金額に応じて複数種類の「MESHタグ」を受け取ることができます。
  • 2週間で目標額の半分以上を達成し、プロジェクトは成立しました。
  • クラウドファンディングで得られたアイデアや課題を製品開発に活かすことができ、出資者からのニーズが高かった人感センサーなどを「MESHタグ」として製品に加えて発売ました。
  • フィードバックを商品に生かす以外にソニーのような大企業がクラウドファンディングを活用するメリットとして、市場の商品の回転のスピードが上がっており、社内の新規プロジェクトの開発スピードが追いつかないため、クラウドファンディングを利用してフィードバックを得る方が社内稟議よりも早く開発に着手できるという点が挙げられます。

3.劇場アニメ『この世界の片隅に』

  • 2015年3月に公開された劇場アニメのプロジェクト
  • こうの史代による『この世界の片隅に』という漫画を原作としたアニメで、戦時中の広島・呉を舞台に、その中で生きる1人の若い女性を描いた物語です。
  • 目標金額の2,000万円をはるかに上回る、約3,900万円(当時の国内クラウドファンディング最高額)を集めました。
  • リターンとしては、監督による海外渡航報告会イベントに参加できる権利などが用意されていました。
  • このケースではクラウドファンディングを資金調達というよりも、この映画化を望む人・支持する人が数多く存在するということを明らかにするために行いました。
  • クラウドファンディング実施前は映画化のためのパイロットフィルムの制作を目的としていましたが、大きな支持が見込めたことで、クラウドファンディング終了後には製作委員会を組織することができ、正式に映画を作ることが決定しました。
  • クラウドファンディングで資金を集めたことで映画の制作に協力してくれたファンを生み出すことができ、公開前に映画を観た支援者が、感想やレヴューをSNSに投稿してくれたことが成功にもつながっています。

 

さて、今回はクラウドファンディングをテストマーケティングとして活用した事例を3つご紹介しました。
これまで見たきたように、テストマーケティングとして活用する目的には、

①消費者の声を商品企画に反映させ、開発の迅速化を図ること
②SNSを介して一般の人への認知度の向上やファンを増やす

という2点が挙げられます。

今回挙げた事例のうち、特に商品開発の事例ではこの目的を両方とも達成できたため成功していると言えるでしょう。映画化に関しては、②のポイントが成功に大きく貢献したと考えられます。

今後、クラウドファンディングを活用して商品開発におけるテストマーケティングを行う場合には、上記の2つの目的を満たせるよう取り組むことがプロジェクト成功の鍵と言えるかもしれません。


事例1
http://crowdmonstar.com/project/_5614

事例2
https://first-flight.sony.com/pj/mesh
http://meshprj.com/jp/

事例3
https://www.makuake.com/project/konosekai/

NRI パブリックマネジメントレビュー March 2015 vol.140
https://www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/region/2015/ck20150303.pdf

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