将来的にクラウドファンディングの市場規模はどのくらい拡大するか?

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今回は、将来的なクラウドファンディングの市場規模について考察していきます。まず、現在の市場規模について復習し、そのあとで将来的な市場規模について、特にソーシャルレンディングを中心として調査した事項を述べていきます。

現在の市場規模

以前の記事でもお伝えしましたが、世界のクラウドファンディングの市場規模は、三菱UFJ信託銀行レポートによると、2014年は2013年に比べて+167%で拡大し、市場規模は162億ドルに達することが分かっています。

一方国内に関しては、矢野経済研究所が行った調査によると、2015年のクラウドファンディングの市場規模は、新規プロジェクト支援額ベースで前年度比+68.1%の363億3,400万円です。2016年も引き続き拡大傾向は続く見通しで、前年度比+31.5%の477億8,700万円を見込んでいます。

日本国内の市場の成長は、世界市場の成長と比較すると緩やかですが、引き続き高成長を続ける見通しということもお伝えしました。

図1は矢野経済研究所が作成している、国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模)の推移のグラフです。内訳としては、貸付型(ソーシャルレンディング)が最も多く、2015年度には約9割近くを占めています。図2が内訳の詳細です。

http://www.yano.co.jp/press/pdf/1573.pdf

将来の市場規模

クラウドファンディングの概念は広く、なかなか正確な市場規模を把握することが難しいそうですが、世界銀行が12年に発行したレポートによると、2025年には960億ドル(約9兆円)市場になるだろうと予測されています。現在の世界のクラウドファンディングの市場規模が約160〜200億ドルですので、約5〜6倍になることが予想されているということですね。

クラウドファンディングの将来の市場規模予測について述べられている調査書は中々存在しないのですが、それはクラウドファンディング市場が立ち上がって間もない市場であり、伸びが未知数ということの表れでもありますね。

そのため、別の角度からもクラウドファンディングの市場規模を見てみましょう。
ここでは、クラウドファデンィングの市場の規模の大半を占める貸付型(ソーシャルレンディング)の市場規模について述べていきます。

この場合、矢野経済研究所の行っているFinTech 市場の市場調査が参考になります。

FinTech(フィンテック)とは金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、従来の金融機関では提供できなかった領域においてIT技術を活用して提供する金融サービスを意味します。

矢野経済研究所はFinTechを以下の8つの領域に分類しています。「ソーシャルレンディング(融資)」「クラウドファンディング」「投資・運用サービス(投資・運用、情報提供)」「ペイメント・決済」「ブロックチェーン(プラットフォーム、仮想通貨)」「企業会計(クラウド型会計ソフト、会計・経理クラウドサービス)」「家計簿・経費精算アプリ(家計簿・資産管理、経費精算)」「金融機関向けセキュリティサービス」です。

中でも、2015年度については、特にソーシャルレンディング(融資)とクラウド型会計ソフトが市場を牽引しているそうです。ソーシャルレンディングが進捗した理由は、貸し手と借り手の双方が急速に増えているためだと言います。また、借り手にとっては国内外の不動産担保融資などに加えて、商品バリエーションは引き続き増加が予想されるようです。特に海外案件については大手ソーシャルレンディング事業者が取扱いを開始したこともあり、開拓余地が残されていると述べられています。

国内FinTech市場規模は従来の金融機関が提供していない、革新的なサービスやその基礎技術を提供するベンチャー企業に焦点を当てており、当該ベンチャー企業の売上高ベースで市場規模を算出しているそうです。このグラフを見ても、国内FinTech市場は、2021年には2016年のおよそ8倍の市場規模になることがわかります。

特に国内FinTech市場のうち、ソーシャルレンディングが市場を牽引しているため、貸付型(ソーシャルレンディング)の市場規模は今後も大きく拡大していくことが予測されます。

https://www.yano.co.jp/press/press.php/001651

 

今回は、将来的なクラウドファンディングの市場規模について考察してきました。

クラウドファンディングの将来の市場規模予測については、伸びるということははっきりしているのですが、具体的な数値は中々明らかにされていません。ただ、2020年以降にかけて、数倍になることは確かと言えそうです。今後のクラウドファンディング市場の推移にも注目する必要がありそうです。


参考
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1404/11/news020.html
http://kabu.com/investment/igoffice/report/20160915fujii.html
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1573.pdf
https://www.yano.co.jp/press/press.php/001651

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