クラウドファンディングのアニメ関連プロジェクト事例/成功例まとめ

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今回はクラウドファンディングのアニメ関連プロジェクト事例について考察していきます。日本文化のひとつでもあるアニメーションは、近年海外でも人気を博しており、アニメを目的に来日する人も多いほど、その影響力は凄まじいものとなっています。そんなアニメのなかに、クラウドファンディングを活用して制作されたものがあるので、いくつか紹介していきます。

ロケット男 Rocket-dan

2016年、アニメ制作会社”ガイナックス”を立ち上げた、オタキングこと岡田斗司夫と、ホリエモンの愛称で知られる堀江貴文がタッグを組み、クラウドファンディング・プラットフォーム”CAMPFIRE”を通じて、アニメ制作プロジェクトが始動されました。

3分~10分程のショートアニメーションと制作の早期段階で決まっていたため、目標額も150万円と比較的チープな設定ではありましたが、作り手2人のブランドの影響からか、出資金の募集から3日後の時点で目標額を上回ったそうです。最終的に5月から7月までの募集期間において、234人による出資、560万以上もの資金調達に成功しました。

クラウドファンディングといえば、出資者が資金を寄付したり、金利リターンや物品報酬を得るケースなどが主ですが、本プロジェクトは一味違っており、「出資者と共にアニメーションを制作していく」方針を打ち出しました。10,000円以上の出資者は、制作チームのメンバーに加入することができたり、さらには主題歌オーディションに参加する権利がもらえたりと、他のクラウドファンディングにはない魅力的なリターンが、200人以上の協力を実現し、プロジェクトを成功へと導いたのです。

https://camp-fire.jp/projects/view/694

Dies irae

Windows用ゲームソフトとして制作された”Dies irae”は、かねてより高評価を受け、発売から10年ほど経った現在も売り上げを伸ばし、近年ではドラマCD化、CS化もされている人気作品です。そんな”Dies irae”は2015年に、クラウドファンディングを活用した「Dies irae アニメ化プロジェクト」を立ち上げることとなり、目標金額の3,000万円を募りました。

なぜクラウドファンディングを利用したのか。それはユーザーがアニメ化を心から望んでいるかというニーズの確認・検証、加えてより高いクオリティで作成したいという想いによるものでした。

実際に開始したところ、わずか4日間で目標額はクリアし、最終的に約1億円と多額の資金調達に成功を収めました。その背景にはいくつか理由があり、まず購入型クラウドファンディングには不可欠な物品報酬が豪華だということです。”Dies irae”のイラストが描かれたオリジナルTシャツや、完成されたアニメの台本など、ファンには特に嬉しいものばかりでした。またユーザーうをはじめ、多くの人からアニメ化を希望する声が募ったため、その分皆の支援や協力も増えたといえます。

http://www.light.gr.jp/light/products/dies_anime/index.html

 

この世界の片隅に

2016年秋に公開された片渕須直監督の『この世界の片隅に』は、企画段階から6年以上費やし完成されたアニメーション映画です。片渕氏は本作品の制作を懇願し、さらに舞台となっている広島を中心にアニメ化を希望する声が多かったものの、制作費の資金調達の目処が立ちませんでした。そこでプラットフォーム”Makuake”通じて、パイロットフィルムの制作を目的にクラウドファンディングを始めたのです。

すると当初2,000万円の目標金額だったところ、最終的には3,912万円と倍近くの金額に上り、支援者は3,374人という結果になりました。これは当時の国内クラウドファンディングの最高人数を記録し、また映画部門に関して言うと歴代最高額の出資額を達成しました。

公開当時は63館のみの上映でしたが、徐々に規模は拡大していき、年明けには公開館数がおよそ200館と、ミニシアター系映画としては異例とも言えるほどのヒットを記録しています。興行収入は15億(2017年1月時点)で、制作費の6倍の業績を誇り、ブルーリボン賞をはじめ数々の賞を受賞しました。

プロジェクトおよび映画の業績が成功したのには、片渕氏や作品のファンが熱いということに加え、ネット上で評価が拡散された草の根運動が背景にあります。SNSなどで「『この世界の片隅に』のアニメが観たい!!」というつぶやきが多く、それがどんどん広まっていったことで多くの集客と支援獲得に至ったのです。まさにネット社会の現代だからこそ成功した事例ともいえます。

https://www.makuake.com/project/konosekai/

 

アニメ連動型トレーディングカードゲーム「ドミネイター」

ENjiNEでもアニメ連動型のカードゲーム「ドミネイター」を、2019年に開始すると公表し、クラウドファンディングを通じて支援者を募りました。日本のTCG(トレーディングカードゲーム)業界を盛り上げてきた”池っち店長”こと池田芳正さんが原案者として参画しており、プロジェクト自体も反響が大きくなっています。こちらも公開が楽しみです!

https://www.en-jine.com/projects/dominator

 

2017/7/21 追加

TVアニメ「少年ハリウッド」

橋口いくよ原作の『少年ハリウッド』は、第1期『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-』(2014年)、第2期『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』(2015年)とシリーズものアニメとしてそれぞれ放映されてきました。そんな第2期最終話(26話)の完全版制作のために、クラウドファンディングサイト・Makuakeにて資金調達が行なわれたのです。

3,000人を上回るサポーターによる支援が施された本プロジェクトは、目標金額の1,500万円をはるかに超える5,958万円を集めることに成功。これはMakuake史上最高額の支援金額であり、過去最大のアニメプロジェクトとしても記録に残っています。なお、7月22日より募集が開始された今回のプロジェクトは、7月26日の時点ですでに1,500万円を超え、8月21日には2,000万円、11月13日には3,000万円、11月27日には4,000万円、11月28日には5,000万円、11月29日に5,958万円を集め募集終了といった流れであり、募集期間に終わりが見えてきた11月の中旬からラストスパートをかけてきたあたりが、他のプロジェクトとは異なる業績を生み出す結果となりました。

https://www.makuake.com/project/shohari26/

 

山本寛オリジナル作品「薄暮」

『bloosom』や『らき☆すた』でおなじみのアニメ監督・山本寛さんは、CAMPFIREを通じて、新作オリジナルアニメプロジェクト『薄暮』で資金調達を行ないました。『薄暮』は、福島県いわき市を舞台にした「いま」を生きる少年少女たちの物語であり、2018年に公開を予定しています。

山本さんは今年2月からCAMPFIREで支援者の募集を開始しましたが、山本作品のファンが多いこともあり、支援者は続々登場し、1,225人から2,103万円の支援金を集めることに成功しました。この吉報には山本さんもTwitter上で「みんなありがとう!!」と色紙に綴った写真をアップしています。

https://camp-fire.jp/projects/view/11715

 

Little Witch Academia 2

2013年3月に文化庁による若手アニメーター育成事業「アニメミライ2013」の参加作品としてスタートした『リトルウィッチアカデミア』。YouTubeでの公開後、ファンから続編を望む声が募り、『リトルウィッチアカデミア2』を始動。日本発のプロジェクトとして、世界最大のクラウドファンディング・Kickstarterにて成功を収めました。

募集開始からわずか5時間ほどで目標金額を上回り、8,000人の支援者からおよそ7,000万円もの資金調達に成功。この成功のおかげで、当初20分を予定していたアニメの尺は40分と倍の長さになりました。なお、ここまでの成功を収めた理由には、YouTubeで前作を配信し話題づくりを実践したことや、ネット上継続的に行なってきたファン交流、プロジェクトスタートに合わせたアメリカでのファンイベントなどが挙げられています。

https://www.kickstarter.com/projects/1311401276/little-witch-academia-2

まとめ

今回はクラウドファンディングを活用したアニメ関連にプロジェクトについて紹介しました。ネットアニメ、テレビアニメ、アニメ映画など、一口に「アニメ」と言ってもメディアはバラバラですが、1本作るだけでも高質な技術が求められるため、制作費がかかるのは確かです。既存のファンを満足させられたり、作り手が魅力的であることで、多くの支援者のもとアニメが制作できるのではないでしょうか。

 

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