こどもの未来につながるあそび場を!ヒラメキあそび場創出プロジェクト
プレイキッズガーデンってどんな遊び場?
- プレイキッズガーデンは、親子のあそび場を軸に楽しいイベントはもちろん、子育てに関わる様々なアドバイス、必要に応じた専門機関への連携も視野に入れた、新しい親子のコミュニティを目指し立ち上がりました。『循環するあそび場』として、利用料金の一部を低く設定した上で、地域の方々の利用(=支援)がまた別活動を支え、地域全体でこどもを育てていく場となる事を目指しています。
遊びのコンテンツ・場内の仕様について
- 今回のデザインに関しては、街に必要な子どもの庭(=garden)というネーミングに沿って、グリーンを用いた都会のオアシスとして、癒しのカラーでもあるグリーンをエントランスに配しつつ、出来る限り子どもの創造性やあそびの邪魔にならない、様々な子どもの多様性に順応出来るシンプルかつ変化が可能なカラーとレイアウト及びデザインとなっています。
癒し緑の森を抜けた先に、母親の子宮のように子どもを優しく包み込む暖かさ、その奥には子どもを確立させるのに重要な要素となる知性とセンス、この三つをイメージしたものとなっています。
入り口を抜けて子どもの目に入るのは癒しのグリーン、その奥には温もりを感じる木の質感が広がり、そこを通り過ぎると、ブルーとグリーンを基調とした、感性を鼓舞する様々な大型遊具の集積が目に飛び込みます。要所にあるブラックのボードや柱は、全体を引き締める意味とセンスの高さを演出します。
主な遊具:エアトランポリン・ドームテント・ベビーゾーン・プレイウォール(黒板付き)おままごとキッチン・ボールプール2・ジオラマ・テーブル・イス
あそび以外の設備:トイレ2・授乳室1・オムツ替えスペース付きトイレ1・お客様用ロッカー44台・スタディルーム(個室) 起業に至った経緯について
- 私は現在、3人の子供に恵まれましたが、末の娘は軽度の自閉症と発達障害を持って生まれました。娘が1歳になった時にその症状を市の保健師、栄養士、療育機関、こども病院など、いわゆる一般的にその様な保護者がまず行く、行政の様々な専門家と言われる方々に相談をしました。一般的な検診や検査、知能テストでは知的障害者として認定出来るほどでは無く「子供の成長スピードはそれぞれ異なります。育ちが遅いだけで3歳くらいまでには徐々に言葉も出ると思いますよ」と言われ、専門家の方々が口を揃えてそういうなら、とその言葉を鵜呑みにして3歳までの2年間、ひたすら成長を願いながら暮らしてきました。
しかし、残念ながら3歳の誕生日を迎えた娘に成長は見られませんでした。1歳年下の子供と比べても体も小さく、この年齢であれば子どもによっては流暢に会話ができるはずでしが全く言葉も出ず、ご飯を食べたり着替えたりなどの最低限の身の回りの事さえも全く出来ないままです
娘を見て私達は、今まで話をしてきた市の療育期間や医療専門家と呼ばれる人々はこの子の様な症状に対する知識や経験が無く判断の出来ない、何も分かっていない人であった事を知り愕然とし今まで何もしてこなかった事にひどく後悔しました。
悔恨の念からその日から毎日、多大な時間と労力をかけ、藁をも掴む思いで探し当てたのが、応用行動学を用いた療育(ABA)でした。療育を始めると、数週間で今まで全く何もできなかった娘に大きな変化が現れました。食べ物を食べる時に手を合わせ、声が出たのです。たったそれだけ、と思われるかも知れませんが、今まで食べる時にただ食べるだけの娘が明確に意思表示をする事ができたその成果に夫婦で大きく喜びました。あれが食べたい、あそこに行きたいという意思を示す行動が現れ始めたのです。
何年も悩んでいた私たちは、根気は必要ですがこんなにシンプルで具体的な療育が会ったと目が洗われる思いでした。もっと早くその様な知識を知っていれば、もしその様な経験をした人の話を聞けていればという思いが今でも胸にこみ上げてきます。娘の療育はまだ途中ですが、その効果は今まで相談した行政の様々な専門家と呼ばれる方々が曖昧にされてきた不満や不安を氷解させ、大きな希望と自信につながりました。
- 調べる内に、ABA療育は米国では既に公的機関として無料で治療をうけられるように制度が整っており、その診断を行う認定行動士も多く、きちんとした療育が無料で受けられるようになっていますが、日本では残念ながら非常に認知度が低く世に知られておらず、その技術と経験を持ったスーパーバイザーやセラピストが圧倒的に不足している事、ようやく来年より日本国内にて認定行動士の資格講座が開講しますが、その育成にはかなりの時間を要します。その上現在活動されている多くのABA療育期間は保険が効かないため、多くの事業者の利用方法が全額自己負担となっています。現在も私は、日本に3名しかいないBCBAの資格を持つチルドレン・センター(http://www.children-center.jp)の松田先生による自宅でのコンサルテーションを受けています。かなりの高額な治療費となっていますがその効果は素晴らしく、ABA療育の有用性を強く感じています。
そして自分の子供の成長に不安を持っている親がどうしても踏み出せない最初の一歩、療育への関わりを阻む親のエゴがその発見を遅らせる事を知りました。自分の子はきっと違う、いつか急に朝起きたら治っているかもという問題の先送りの結果、手の打ちようがない年齢(3歳以上)になってしまう事が何よりも恐ろしいのです。できるだけ子供が小さいうちに取り組むこと【早期療育】が重要という事、自分の子供はきっと違って欲しい、でもいきなり大きな病院や市の療育機関に行くのはどうしても足が進まないと悩む親は本当に多いと思います。
もし、広く多くの子供を受け入れる室内遊び場の中で、療育や保育の専門家であるスタッフが子供と遊びながらその子供の現状を見極める事が出来て、もし親が悩んでいるとしたら相談を真っ先に受けられる、そんな場所があったらと私は思いました。病院や療育機関には行きにくい親の日常的な受け皿となった遊び場がそんな機能を持つことができたら、と私は考えました。 すべてのこどもに気づきの遊び場を
- 子どもに対して発達もしくは知的な障害がある、と告知することは私も体験しましたが非常に難しい問題で、子どもの為に、と保護者に伝えたところ、名誉毀損など訴えられる可能性もある非常にナイーブな問題です。しかし、日常の遊び場で常にその療育に関する知識を得ていただくことができれば、少しでも早い治療が重要である、と知ってもらえれば自分から相談してくる流れが出来るはずです。たった一言、いつか育つ前に一度試してみてほしい、こんな手法があるよ、と一人でも多くに伝える事が出来たならば、親も子ももう少し違った時間を過ごせたはずです。私は自身の体験を生かし、親子の日々の生活の満足度を上げる、誰もが気軽に行きやすい最高の遊び・学び場所を作り、その場所を使って様々な子供の悩みを持つ保護者にアドバイスや支援をするワンストップサービスの実現をしたいと考えています。
遊び場を軸に楽しいイベントや体験はもちろん、子育てに関わる様々なアドバイスや支援、必要に応じた専門機関への連携、特にABAの療育機関との連携に注力したいと考えています。民間、行政関係なく、様々な子供に関わるコンテンツをや企業や団体と連携し、この場が文字通りの子育てワンストップ機関となるわけです。民間の有志でできたこの場所がいつか、日本の子育ての基軸になればと強く思っております。