なかせ農園の紹介
- 見上げれば
抜けるような九州の青空が広がり
見渡せば
雄大な阿蘇の自然に囲まれ
見下ろせば
日本有数の名水が流れるこの土地で
約30年間さつまいもを作り続けています。
長年の経験や研究から
農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え
良質で有機質な堆肥を豊富に使用した農法を確立してきました。
生き物でもある作物が
素直に育つ環境を大切にし
"自然との調和を拠り所とした農業"が
なかせ農園の目指す処です。 蔵出しベニーモとは
- ここ熊本県の大津町で先代からさつまいもを作り続けてきました。
有機質たっぷりの阿蘇の火山灰土の恩恵を受けたこの土地は芋作りには最高の環境です。
この環境で育った芋を、築150年の蔵で熟成させた芋が「蔵出しベニーモ」
蔵は、代々米農家だった先代が150年前に米の備蓄庫として作りました。
「夏はひんやり涼しい、冬はじんわり温かい」という昔ながらの土壁の構造は、
芋を長期熟成させるにはぴったりなのです。
その環境がいかにお芋に適しているかの証明として、
2年前に収穫したお芋が、今でも腐らずそのままの状態で蔵の中で眠っています。
色鮮やかではない蜜芋
- 普通、市販されているさつまいもは鮮やかな紅色に包まれていますが
うちの芋は紅色が薄いことが特徴。
それは「見た目よりも甘さにこだわる」という先代からの意思を継ぎ、
表皮の色よりも、中身の味にとことんこだわってきたからです。
正直、決して鮮やかではないその見た目から市場での評価はB級品扱い。
しかし、試行錯誤を繰り返しながら甘さにこだわり続けて行き着いた芋は
あの安納芋にも勝る糖度40度超えの蜜芋に。
ストーブで焼くだけで蜜が溢れ出す様は、まさに「そのまんまスイートポテト」です。
いつもと変わらない美味しさを作り続ける
- なかせ農園も平成28年の4月14日から16日にかけての熊本地震で被災しました。
蔵の壁は剝がれ落ち、熟成中だった芋は将棋倒しに倒れて
300kg以上の芋を破棄することになりましたが、運良く蔵そのものの倒壊は免れました。
また、全国から駆けつけてくれた農業ボランティアさんやお取引先様やお客様の支援があり、
熟成していた残りの芋たちは無事に出荷を終えられそうです。
ただ、現状の壁や天井に隙間が空いてしまった蔵では、
秋に収穫した芋を熟成する上で温湿度が一定に保たれないために芋が痛む恐れがあります。
そのため、今回ご支援いただいた資金は熟成用の蔵の修復再建費用として活用させて頂きます。
また今年もいつもと変わらない当たり前の美味しさを作り続けたい。
それが私たち農家の願いです。