1.かみなり小僧とは
- 「師匠の雷って、ダレトクですか?」
という、いらぬ質問をしてしまい、天界から人間界に突き落とされた雷神様の弟子。
- 「人間を怖がらせることができたら、許してやる。」と師匠に言われ、うろ覚えの雷でどれくらい人を怖がらせられるのか、今日もその挑戦を続けている。
インタビュー
- ―いい髪型だね
ありがとうパチ!遺伝パチ!
―パンツだけで寒くない?
スカーフもしているし、寒くないパチ!
―最初は嫌われていたみたいだけど?
けっこう簡単に電気を怖がってくれるパチ!よゆうパチ!もしかしたら、「ビビり」の語源は「ビリビリ」からきているかもパチね…
―春になるといなくなってしまうよね。みんな君が死んだのかと思っているよ。
人間は何かと感動にもっていきたくなる生き物パチ。
よくわからないパチ。
―春は何をしているの?
遊ぶパチ!って言いたいけど、梅雨は雷神様がカミナリをおこすから、その準備があってめちゃめちゃ忙しいパチ…
―じゃあ師匠である雷神様のところに戻るの?
雷神様も絶対に頼ってくるはずパチ!
ていうか、そろそろ許してくれてもいいと思うパチ。
―なんだか寂しいね。また来てくれる?
もちろんパチ!またみんながビックリする顔を見たいパチ!
―よかった。今日はありがとう。
ありがとうパチ!取材ならまたいつでも応じるパチ! 2.問題の背景
今回の話
- 静電気は、突然僕たちを襲ってきます。
- ふいに来ると、とてもイラッとします。
では、静電気がかみなり小僧のせいだとしたら...?
「やれやれ、またかみなり小僧にやられた!」
となり、やり場のなかった怒りをどこかになくせるのではないでしょうか。 - 見方を変えると、心に「ゆとり」ができるのではないか?と考えました。
もっと大きな話
- 私たちの身の回りにはさまざまな問題があります。
それらを解決するために、2つの切り口があると考えます。
ひとつは「物理的」、もうひとつは「思考的」なものです。
今回の話では、
そもそも静電気が起きないように防ぐのが「物理的」解決策の例です。
例えばドアノブに触れなくていいように、自動ドアにする。
または静電気が起こらないように、除去シールを貼るなどです。
それに対して、
静電気が起きた後の「イラッ」とした気持ちを変えるのが
「思考的」解決策の例です。
今回のプロジェクトでは、
「静電気=カミナリ小僧から放たれたもの」とする物語を加えることです。
「こりないな」「わんぱくか」「おっ、またやりやがったな」「かまってちゃんめ」「ひさしぶりじゃん」
などなど、
静電気の「パチッ」をまるで友達どうしのノリのように捉えることができる。
そして、いままで感じていたやり場のない怒りから離れられるのではないかと考えました。
人生にはお金と時間が理由で解決できない問題がよくあるからこそ、このように問題の見方を変える思考的な方法が、全体として大事だと思います。
積極的に見方を変えてみることで
固定観念に縛られずに、むしろ、うまく使う。
この切り口を提案するものとして、今回のプロジェクトを始めました。3.Next Project
《ハック小僧、ぶつかり小僧、染め小僧》
- ネットがなかなか繋がらない、小指を角にぶつけてしまう、物が古くなって汚れてしまうなど
ささいな問題はたくさんあります。
今回の「カミナリ小僧」のように日常の見方を変える他の小僧達をつくり、シリーズ化したいと考えています。 - 随時、追加していこうと思います。
《小僧を探す展覧会》
- 「日常の小さい問題はどこに隠れているのか?」
ノイズを排した均一的な空間で、小僧たちを探すことで見つけて頂くという展覧会です。
何かを探すときは、視野を広げると同時に、集中する必要があるため、日常の要素の一部を排した空間にしました。
非日常的な空間で、日常の問題に気付き、何かを発見する喜び、と同時に、新しい捉え方を発見できる。
そんな展覧会を多くの共感をいただければ開催したいと思います。
《おまけ》
- また、より多くの人に手に取ってもらうために、グッズや商品のおまけとしてつけることができたらいいなと考えております。